ドンガリンゴP (Kinra) の ひみつきち です。
かってに はいっても いいですけど。

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Roamer with the Bell(3):ルカと付き合っていた日々

どうも、台風による被害は水道水が泥水になった程度でまだまだ元気なドンガリンゴPです。
隣の診療所の看板は撃墜されたけどね。

前回、Roamer with the Bellの制作ログを4パートに分けて振り返ってみていきたいと言いましたけど、
ログの量がすんごく多いので、一気に長い記事を書くとダルいから、もっと小出しに紹介していくことにしました。

今回は、「英語ボーカロイド調声の話」から、2012年の年末にAvannaを購入する前に
巡音ルカの英語ライブラリで頑張っていた頃のログをまとめます。

注意点:
①元は中国語なので、ここに載せるのは和訳です。中途半端に抜粋してますが大体垂れ流しです
②いろんなこと言ったので、重要なポイントは色でマークしておきます。


2012-12-19

今回の目標はブリティッシュ・アクセント。でもどの方言にするかまだ決まってないから、資料を読んでる
とある参考サイトがいっぱいアドバイスをくれた末、「わからないならモンティ・パイソンを観ろ」と。
一番致命的な問題は、ルカ英語DBに全開の ah すら無いこと。日本語DBの「あ」で補うか。
辞書によると /æ/ は [{} で出るらしいが、実験してみたら [V] の方が近い
イギリス訛りの aye は [aI] より [OI] の方が良い。所詮は o だから、口の中に卵を含んでる時の ah みたいになるけど。
どうせコックニー英語にするなら全部口の中卵含んでるような発音が良いしな(え


2012-12-20

参考資料を読むのやめて、何年も聴いてるから聴覚記憶に刻まれたスコットランド訛りに回帰しよう

[Q i:] は [OI] に似てる効果だけどそれほど O っぽくないし、[aI] より収束してる
ルカの [i:] と [I] はまったく違いが聞こえないが、[i:] は前の母音とすんなり繋がるのに対して [I] は無理

[n] + [n] は繋がるけど [m] + [m] はダメ

Branch の a を ah にしてみたら brunch っぽくなった。
でもブリティッシュ英語のTTSエンジンに言わせてみたら本当にbrunch っぽかったので間違ってるワケじゃないw

キーが高すぎると思うけど、もう移調する勇気が無い


2012-12-21

ルカ英語DBだけなのか知らないが、二重母音や子音+鼻音の時、後の音がすごく遅く出てくる。例えば [OI] は前の 3/4 ぐらいが o で、最後の 1/4 だけ i になる。喋る時なら確かに二重母音はそうなるけど、唄う時は必ずしもそうではない。二重母音の後半が出るタイミングをコントロールするパラメータも無いので、後ろに [i:] を繋げるしかない。
逆にこれを利用すると、短い [eI] は [e] と [i:] の中間みたいな音になるから、[I][i:] よりも英語の短い i に近い。

イギリス訛りの ou に一番近い組み合わせを見つけた:[V u:] だ!

イギリス訛りの r は殆ど巻き舌にならない。ルカにもできるけど(標準日本語の r も巻き舌にはならないから)、一部の組み合わせにしか通用しない。[r] [@] の組み合わせだとひどく巻いてしまう。

辞書のうそつき。[dz] が全然音が出ない

連続の歌詞の中に、しっぽの /t/ を強調したいときは(ちょっと止まってから t を出す感じ)、[t] を次のノートの頭に置くといい。例えば wasn’t cold は [w O:] [z n] [th k O l d] と入力してる。[th] は [t] よりも気音が強くて鮮やか。(残念なことに、ルカにホンモノの有気音の t が無い)

ややこしい単語:kind
イギリス訛りの aye に [Q i:] (場合によっては [V i:])が良いと言ってたが、後に n があるときは別だ。前の aye が鼻音化してしまうから、二重母音の後半が曖昧になる。Kind の場合は kand っぽく聞こえる。
そういう –ayen- に [Q i: n] と入力したら長すぎる。Kind が coined っぽくなる。もう一つの問題は、[Q][V] は [k][kh] の後に来る時だけ何故か他の組み合わせとは全然別物に聞こえる(ルカDBの欠陥だと思う)。二つの問題を一気に解消する方法は、ノートを分けること。
結局 kind は[kh Q][eI n d] で(長さは同じ)。[Q] [i:] だけでいいと思ったが、oy に聞こえたので [eI] に。発声部位が o と i の中間にある e を挟んでスムーズになったわけ。
で、さっき mind にも同じ処理をしたが通用しなかった。なんじゃこりゃ
わかった。「長さは同じ」って書いてあるけど、同じかどうかじゃなくて、後の [eI] を i っぽくするのに長さの制限があるんだった……


2012-12-22

/m/ から始まる音は、前にもう一個 [m] をつけると「溜め」みたいな感じになる

Place のような子音クラスタから始まる単語は、本当に子音2つ入れると速すぎて味気が無いので、[ph V][l0 eI s]の2つに分ける。前の音は短いだけじゃなく、ちょっと低くするのもいい感じ。

昨日にも言及したが、[V] を [k][m][n] の後につけると、mid vowel(イギリス訛りの aye の前半)に使えなくなる。代わりに、[{} よりも /æ/ (had の a)っぽい音になる
(この口が広く開く音が /æ/ だと思ったらアリゾナ州から来た先生に「開きすぎた、もっと eh みたいな音だ」って言われたことあるけど)

バグ発見:短い音(BPM=130の8分音符)に母音+[v][d] or [v][dh] を入れると爆発する(「ポッ」みたいな音がする)。恐らくルカのみ


2012-12-26

Place のような単語を [ph V][l0 eI s] にバラすといのは前回言った通り。今日は、前の音が短ければ [ph I] のほうが p の気音がより鮮明になるとわかった。でも今回は p を長くしたいから、他の方法を探さないと。
[ph u:] も[ph V] よりいいかもしれないし、長い音にも使えそうだ

Button のようなダブル t のある単語は、標準英語(RP)なら t を発音するけど、多くの方言では tt が声門閉鎖音になる。英語VOCALOIDにこの音は無いと見たが、そうなると、母音と母音が無条件に繋がってしまうボーカロイドで声門閉鎖音を作るには2トラックに分けるしかない。


後に、英語ボカロに [?] という声門閉鎖音のための発音記号があるとわかったが、サポートしていないDBは結構いる模様。少なくともルカには出来ない。

2012-12-29

Avanna+ルカにしたら、ボーカルの配置をどうしようか考えてるから、調声作業は一時中止。
確かに語り手が二人いる歌詞だけど、本当に二人に唄わせると、ちょっと滑稽な感じ


Avanna購入前の発言。結局、サビ1をAvannaの引用という形で、交互に歌うデュエットみたいなドラマチックすぎる手法を避けた。ちなみにこの日は「紅く燦くもの」の作曲を始めた日でもある。当時のタイトルは「赤く染まるもの」。

2012-12-31

Hi Avanna.

幾つか単語を歌わせてみた感想:英語ルカの子音に関するテクニックはAvannaにも使える(というか、使わざるを得ない)が、母音関連のテクニックにはオサラバしていい


こうして今まで、
本当に英語ボカロなのか疑うほど発音記号と実際の発音が噛み合わない英語ルカで作ってきた
メインボーカルは、めでたく没になりました。
Avannaになってからの話は、次回にて。
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  1. 2015/08/09(日) 14:08:30|
  2. さくひん
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通称ドンガリンゴP。でも好きなものはリンゴじゃなくて、言語です。今は訳者として毎日いろんな言語と戯れてます。そして極たまに、曲を作ったりもします。
Twitter: lwanvonling

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