ドンガリンゴP (Kinra) の ひみつきち です。
かってに はいっても いいですけど。

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風見鶏はただ思う:詠い出す衝動となるもどかしさ

どうも、画像の綺麗なブラウザゲームのやりすぎでHDDが一年ぶりにまたぶっ壊れて
ゆうべパソコン本体が修理屋にドナドナしてったドンガリンゴPです。
今夜戻ってくる予定なんだけど、その前はオフィスのパソコンで一記事書こうっと。



前回の記事にて言及した、クエン酸P初アルバム『FRAGMENTS』収録曲
「風見鶏はただ思う」は、昨夜PVがニコニコ動画とYouTubeに上がりましたので、
前回の約束どおり、私が担当させていただいた歌詞の部分について少し書いてみます。

【注意】
センチメンタルな歌詞ですが、ドンガリンゴP本人は理屈屋なので
雰囲気を台無しにする恐れがあります。
先に作品をたっぷり味わってから記事を読むことをオススメします。


◆コラボレーション

クエン酸Pといえば、伝説のロリコンRINマスターにして
2008年から活動していた古参プロデューサーの一人ですが、
単発のオリジナル曲をいくつか上げたことはあっても、アルバムはずっと出していなかった。

Q:おまえがいうな
A:へいへい

ところが去年の年末、実はアルバムを出す気で雌伏していたことが判明しました。
(判明というか、本人がplurkで進捗報告とか書いてたんですけどね)
(つまり台湾Pの動向を掴めたきゃplurkアカウントをゲットしてこっそりフォローしてROMれってことだ)
(日本語で絡んできても構わないと思うけどね!むしろ構って!!)

閑話休題。バラードとポップを得意とするクエン酸Pは、「季節」というテーマで様々な曲を書き、
歌詞を自作したり他の作者とコラボしたりしましたが、
丁度その頃私はEAjRockさんに短い歌詞(1サビ分とか)を提供して、
少しばかり自信を持ち始めたので、「私でよければ!」と一曲の作詞担当を請けてみました。
すると来たのは、全アルバムただ一つの「春」の曲だった。

◆我が世の春がキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!

・・・というノリではなかったような気がします。
正直言って、お題に合わせて作品を作るのは得意じゃないから、
逆に最初から自分の好きなものを作って、ついでに掠りでもいい程度でテーマに合わせるようにしています。
当時クエン酸Pからもらった「春の曲のデモ」は、
既に99%完成していると言っても過言ではないもので、鳥の鳴き声とかのSEも入っていましたが、
私はデモを聴いて最初に思ったのは、

「このゆらゆらな6拍子、春の曲というよりは風見鶏の曲だな」

だった。
題材見つけたよ!
ってなわけで、「風見鶏ならどんな歌を歌うのか」を考え始めました。
一歩目から道を踏み外したのである。

◆風見鶏が歌う歌

風見鶏って、すごく情緒のある物じゃないですか。
なのに、私が聴いたことのある風見鶏の歌は、ブリーフ&トランクスの「風のとらえ方」しかないんだよね。

Q:それはあなたが日本の歌を聴かなすぎなんじゃないの?
A:そうでもあるがぁぁぁぁぁ!

「風のとらえ方」も3拍子のスウィングというゆらゆらなリズムなんだが、
歌詞の内容は語り手自身を風見鶏に例えるものであって、
語り手が本当に風見鶏であるわけじゃない。

もし本物の風見鶏が何かを歌いたいとしたら、いったいどんなシチュエーションかな?
風見鶏は、極めて限られた幅にしか動けない。
周りの万物――行き来する動物、流転する風雲、咲いては散る花――とは、
一時ないし一瞬の関係しか築けない。
もしその中に、風見鶏が一時以上の関係を渇望するような相手がいたら、
そのもどかしさは自ずと詠い出す衝動となるのではないか。

というわけで、この
昨年偶然に訪れた渡り鳥と知り合った風見鶏が
 秋の終わりに再び南へと旅立つ渡り鳥を見送っていながらも
 春が来ると南風に逆らえず北に向けさせられて
 渡り鳥の去った空を見つめて偲ぶことすらままならない

話が生まれたのである。
サビ1までの歌詞をクエン酸Pに送ってあらすじを説明したら「なにこのマゾな」って言われました。
しかも、「春の曲」という注文だったのに、私が書いた歌詞では、
春の訪れのメリットが一切語られなかったのである。
つまり、遠まわしに春を貶す歌になっている。

ちなみに私も自分で書いといて、
「春の季節風が南風で南から渡り鳥が来てさらにその渡り鳥が遅くも冬の直前に南下するような舞台」
っていったい現実世界の何処なんだよって追究したり矛盾解消したりしようとしたが、
最終的に

「現実の風見鶏は、歌を歌わない」

という結論に辿り着きまして‥‥。

◆古びた風見鶏

前述の物語のみなら、サビ1で話が終わるので、
サビ3までの尺を稼ぐために(こら。)次なる展開を考えましたが、
それでも今年、いや、何年後でもいい――
 その渡り鳥がまた訪れることを期待している風見鶏だが
 自分の身体が段々と錆び付いてきていることに気付き
 もしかしたら再会の日まで待てないかもしれないと思いながらも
 月日の流れゆくことをただ見つめることしかできない

という展開は、扇情的過ぎるしペースが速すぎてサビ1の雰囲気を壊すから、
出来るだけわかりにくく書くことにしました。

ちなみに語り手である風見鶏は、春が憎いから、
春の象徴である花をサビの1行目で言及する時だけ、わざわざ古い言い方をしている。
文語と口語が混ざることになるので散々躊躇いましたが、
流れ的に口語で花のことを言わせると嫌味が露骨すぎるだろうし、
逆に全編文語で書けなんてドンガリンゴP的に無理だから、結局こうするしかなかった。
文語を用いる歌詞は現在もう一首作成中ですが、
もっと納得できるものに出来上がればいいなと思います。

◆ちなみに

PVに登場する有名なあの館は、実は私も行ったことがあります。
でも風見鶏自体はあんまり覚えていないのに、
階段を上る途中にあった「トイレプラザ」なるものがすごく印象に残った。
主にトイレなのにプラザだと言い張る勇気が。
本当はそこまで派手じゃないのに派手に見せる勇気も、創作のときでは大事ですよねー。
と、無理やり綺麗にまとめたところでこの記事を一段落としましょう。ではでは。
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  1. 2014/08/19(火) 16:44:38|
  2. さくひん
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通称ドンガリンゴP。でも好きなものはリンゴじゃなくて、言語です。今は訳者として毎日いろんな言語と戯れてます。そして極たまに、曲を作ったりもします。
Twitter: lwanvonling

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