ドンガリンゴP (Kinra) の ひみつきち です。
かってに はいっても いいですけど。

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Starwail~星墜ノ刻~(2):想定対象一人

文章を書くとき、読者を意識しなければならないというが、
Starwail〉の話をする場合、恐らくどんな読者を想定してもムダだということを
猛烈に感じているドンガリンゴPです。
今回はいっそ想定読者を「自分のみ」にして雑談をしましょう。

前回のあらすじ

趣味全開ということで小説の設定を過剰なまでぶち込んであるので、
歌詞・曲・映像の話はまたの機会に。


このブログを始めた頃、自分がゲームを作る夢を諦めたから
小説を書いたり音楽を作ったりしているって言ったけど、
私の中では断然、小説の方がメインです。
そして、2011年12月となって、10年以上前から書いてきた全七部作予定の〈幻想島〉の物語は、
ついにその第二部〈夢魘の書〉が完成した。(第一部はまだ執筆中なんですが)
〈Starwail〉の話とは一番関係のない物語だけど、
せっかくだから、やっぱりこの機会で曲の話をしよう。

■曲

発想は相変わらずイントロから始まったんですが、
2009年5月に作った〈Wail of the Star〉というインスト曲を思い出して、
それを歌にしようかと思って、イントロの後につけた。
最初に小説の世界観を受け継いだのは〈Wail of the Star〉の方で、
〈Starwail〉はその派生作品の更なる派生というわけです。
一人で愉快に三次創作をしてるドンガリンゴである。
タイトルもそのまま「星の慟哭」にするつもりだったけどザンネン!もういました

〈Wail of the Star〉自体はRewind 3で公開する予定ですが、
簡単に言うと、〈Starwail〉からAメロとサビだけ取ってきたような曲です。(実際には逆ですが)
Aパートはひたすら上昇していく音階、サビはダサいほど真っ直ぐなメロディックマイナー。
しかし、〈Starwail〉を作ったとき、ドンガリンゴPは既に転調しないと死ぬ病を患っていたので、
このバカ正直な曲調を拗けさせる隙を作るためにBメロを入れといた。

〈Wail of the Star〉のテーマは、「抗えぬ暴力」。
「縛られない自由」がテーマの〈ジオセントリズム〉に対して、
「縛らせる自由」をコンセプトに書いた曲です。
曲の発想を原石に例えるなら、それを磨いて宝石にするのではなく、鈍器として殴りかかるのがこの曲です。
〈Starwail〉で加わったBメロはそんなに乱暴じゃないけど、テーマは変わらなかった。

ちなみに、歌詞を「この歌をうたえ」で締めたのはちょっとした悪ふさげだったのですが、
〈Starwail〉の音域は4オクターブ未満のmid1G#~hihihiEと意外に歌えなくもない
Aメロは(かなり手抜きな)シェパードトーンなので、実際に無茶をしてるのはサビの後半だけです。

■物語

もっかい前回のあらすじ(というか前回と同じ内容なんですけど)

宇宙の静寂への回帰を目論むラスボスは、
ヒロインの捨て身のおかげで、ついに倒される!
しかし、既に起動した重力破壊装置が恒星系のバランスを崩し、
すべての惑星を重心に押し込もうとしている!
一行全員が力尽きてる中、
その祈りが一度も叶えたことのない『神に棄てられた娘』は、
迫る太陽をその目に焼き付け、最後の願いを叫んだ・・・


〈Wail of the Star〉と〈Starwail〉の物語は、〈幻想島〉シリーズのラストシーンになるから、
遠すぎて意味が無いネタバレですね。(そもそもこのシリーズ中国語だし・・・)

「抗えぬ暴力」とは、この「墜ちてきた太陽」(the Star)の事。
それをいままで過大評価されてきた「愛」で抗おうとしても所詮勝ち目は無いと、
歌の語り手「トリックスター」は「泣き叫ぶ者」をあざ笑いながら、
「それでもなお抗いたければ、此の歌を歌え」という怪しいアドバイスを与える。
「泣き叫ぶ者」の抗いが成功するか否かは、作者である私にも未だわからない。

星が墜ちて来たとき、画面上にいた人(ラストバトルに参加したキャラ)たちは
全員PVに描いてあった。(ほとんどフラッシュカットだけど)

§「蠍」:デイータ・ゼイク・テリンナ
デイータ
あらすじに書かれた「ラスボス」。歌詞ではほとんど言及されていないが、星を落とした元凶。
善と悪、秩序と混沌、平和と争いを全て「ノイズ」とみなし、
「寧静」(何も無い)という純粋状態が理想だと思っている。
自分も含めてあらゆる存在を抹消する「寧静計画」を敢行した。
主人公たちに「何のために世界を滅ぼす」と聞かれたときは、「何かのためになる必要はない」と答えた。
星が墜ちて来たとき、デイータは既に一つの世界を抹消している。
前の世界の創造者が保険として〈Starwail〉の世界を作ってあるということを知って、
計画を徹底にするためにやってきたのである。
「星を落とす」のは、「重力バランスを乱し、宇宙を収縮させる」という目的のための実験に過ぎないが、
それだけ成功すれば惑星の生物たちは滅亡するから、主人公一行は一所懸命抵抗した。
結局、重力破壊装置を守るデイータは倒されたが、装置の起動には間に合わなかった。

§「神の娘」、「泣き叫ぶ者」:カーリー・シヴァ
カーリー
この曲の聞き手。緑の帽子とマントを被った魔法使い風の・・・というか魔法使いです。

神というのは全知全能の誰かではなく、
前の世界を作ったものたちが世界の中に仕込んだ「時の観察者」、
名は「流止」(シドフェイナ)と「静魔」(エッフィンスィグ)。
簡単な生命体を作って自由に発展させるべきだと考える流止に対して、
静魔は自分の姿に基づいて始めから完璧な生命を作るべきだと主張していた。
二人はそれぞれの信念に沿って、生命を作り出した。
しかし百億の年月が流れて、二人が作った生命は、結局似たような生物になった。
しかも、流止と静魔の間に産まれた娘カーリーは、流止のパターンで作られた生命の方に近かった。
プライドの高い静魔は娘を捨て、世界を支配していた流止のパターンを無に返すことに決めた。
そのためにデイータに手を貸し、やがて世界そのものを滅ぼすことになった。

流止は体の一部を結晶にして、父の形見としてカーリーに残していた。
普通の人間として暮らしてきたカーリーは、形見に秘められた力によって、
世界滅亡の危機から逃れ、〈Starwail〉の世界に転移されてきたが、
デイータもついて来たので、世界を破壊する力と対峙する運命は変えられなかった。

カーリーは〈Starwail〉では主人公だが、実際の物語では主人公一行にすら入ってなかった。
戦闘能力に乏しく、危機に陥っても祈るばかりで、その祈りすら叶うことが無い、
ただの役立たずの見習い魔法使いだった。
最終決戦の末、力尽きた主人公一行の代わりに、墜ちてくる太陽を何とか止めようと思ったが、
彼女の出来ることはやはり「祈る」しかなかった。
普通このような展開だとここは祈りが届いて奇跡が起こる決まりなんだが、
なにせまだ書いてないので、そうに決まってるわけでもない。

§「真名」(Nomen)、「トリックスター」
トリックスター
この歌の語り手。「何も無い場所に」ある者。
「遥星輪」「一の神」「オムトゥム」などの名で信仰されていた、言葉を司る神。
主人公たちを助けたりはしないので、デウス・エクス・マキナとはちょっと違う。

二番Bメロで「運命を嘲笑うトリックスター」と自称したときは静魔の姿を装っていたが、
本当の外見はまだ設定していない。性別もハッキリしていない。
(姿と声は女性、ipseは男性、Nomenは中性)
もしかしたら永遠に設定しないかもしれない。

§「雷鳴」:ヴァリマ
ヴァリマ
めんどくさかったのであらすじからハブられたキャラ(笑)。
「死すら消えてもついて行く」者。
普通の人間であるデイータに最後まで憑いていった雷の化身。
邪魔者からデイータを守るために、重力破壊装置の周囲に雷の結界を張ったが、
主人公一行は結界が完成する前に侵入してきた。
愛を貶しているように聴こえるこの物語だが、ヴァリマ視点から見るとむしろ愛を謳っているようなものだろう。

§セアトリム
セアトリム
星が墜ちてきたときには既にいないキャラクターだが、歌詞とはちょっと関係がある。
「セア」というニックネームで〈アメバコ展開図〉のおまけ動画にも登場していた。
〈Wail of the Star〉を作ったのも、セアの立ち絵とスプライトを作ったのも、
そもそもセアを主人公とするゲームを作るためだった。(また諦めちゃったけど)
セアは普通の武器を使わず、「記憶」というプラグイン式装備を使用する。
「記憶」のデータを読み込んで、ナノマシンの体を武器に変形させる。
通常の武器ではないので、記憶の名前はセアがイメージでつけたもの。
〈Starwail〉のAメロで連呼されるさまざまな名詞の一部は、元々「セアの記憶」として用意されていたリストだった。
コメントでも聞かれたが、七つの大罪とは関係ない。

「漆黒の情熱」:拳の記憶。指を曲げて手を握り締めた形。
「荘厳なる拒絶」:鎚の記憶。鉄の塊に柄を付けた形。
「凍てつく侵食」:寸鉄の記憶。近くに迫って刺す。
「迸る渇欲」:弓矢の記憶。狙い定めて射抜く。
「真紅の寛恕」:斧の記憶。広い且つ重い刃で断ち切る。
「鏖殺の博愛」:大鎌の記憶。曲がった刃で薙ぐ。

セアトリムというキャラクターはどっちかというと悪役なんだが、
まあこれ以上説明したらややこしくなるので、またの機会に。

§ナギナタのクノ・ヤーニェ
クノ・ヤーニェ

PVにフラッシュカットで登場した上記以外のキャラは、ほとんど「主人公一行」のメンバー。
中に一番描き込まれていたのがこのクノ・ヤーニェさん。
流止や静魔と同じく「時の観察者」という存在で、
「ジイム・ジュセール隊」の一員として、世界の秩序を管理している。
殲滅されたジイム・ジュセール隊の敵を討つために主人公一行に加勢したんだが、
特に強力というわけではない。ただ、なぜか描いてて楽しいキャラである。
(最近はよく描きます
〈Timete Scrutores Aevi〉で語られた時の観察者「Scrutores Aevi」とは、
戦死した彼女の上官たちのこと。

§「世界」

この単語は今まで使いすぎたので、今回の歌詞には一度も使わなかった。似合いそうだけど。
イリファ世界群
代わりにPVに入れたのはこの「世界地図」。
でもこれは既に滅ぼされた前の世界であり、〈Starwail〉の世界ではない。
適当に描いていて、気がついたら違うところの地図を描いてたってあるよね?
ちなみに地図に書かれた文章は

(右) イリファ世界群第一層
第一層というのは、時系列的な意味ではない。
イリファンの使者たちの外来干渉に因って、創造の時間が確定できなくなったからである――
元々全ての世界の軸とされた《空砦》(マグヌム・イナーネ)が、
理の欠陥から生じる不協和を封じるのに必要な施設を欠けるが故、創造者に破棄されたように。
代わりに選ばれたのが《モノソフィア》――
静魔は其処を自分の完璧なる分身に支配させる事に決めていたが、
双子の片割れに創られた人間に因って先に占領されたのであった。
静魔は止むを得ず完璧なる分身をもう一つの《空》(イナーネ)に送ったが、
其れこそが後世に《魔界石》と呼ばれるもの、そして其処から流れる川から命が育ち、
無数の古魔族(スィグ)が生まれ続けてきた。
注意:混乱を避ける為に、双子の住む世界はこの地図には描いておりません。
全ての世界は他の世界に隣接しているが、他の世界を包囲することは無いからである。
序でに、この説明文は辞書の力を借りて書いた物である故、作者は文法の正確性を保証しません。

(左) 《空砦》からガイデル大地とモノソフィアへと繋がる二つの道は、
《灰藍の道》(モノソフィア~空砦)の険しさにも拘らず、
《無限階》(空砦~魔界)が不通の時、魔界に行く近道となる。
しかし、《黒き城主》の《天下乱流》魔法により、
1990年まで、(魔界に繋がる)ヘキシス島を進出することは翼や呪図の補助が無い限り略不可能であった。

(左下) 静魔(スィグ族から《エッフィンスイグ》と称えられるが、
人間からは「魔」と呼ばれた)の住む世界から放たれた赤い光は、
スィグ族の間では《シャル》と呼ばれている。
光は約18地球年に一回の周期で魔界を旋回し、
さらに約42年に一度、魔界の天頂にある穴と一直線になる。
その時、《祝福された娘》は、光に直射される魔界石から生まれるのである。




■意味もなく入れたもの

PVを作る頃はSketchUpをやっていたから、
機動放送艦ラウトシュプレッヒャー」なるものをPVに入れた。
歌ってるミクさんと同じ時空にあるので、物語に登場しているわけではない。
「ミクの声はラウトシュプレッヒャーから出てくる」という設定もあったけど、
本気でそのようにミックスしてたら大変なことになってたので、設定に留まっている。

■製作

〈Starwail〉の編曲をしてたとき、ちょうどGoldWaveのExpression Evaluatorで遊んでいたので、
イントロの矩形波はGoldWaveで作った。例えば最初のフレーズは

y*( (int(2*t*f)%2*2-1) * (step(t)-step(t-15/x)) + (int(2*t*f*2)%2*2-1) *
(step(t-15/x)-step(t-15/x*2)) + (int(2*t*f*(3/2))%2*2-1) *
(step(t-15/x*2)-step(t-15/x*3)) + (int(2*t*f*(9/5))%2*2-1) *
(step(t-15/x*3)-step(t-15/x*4)) + (int(2*t*f*(5/3))%2*2-1) *
(step(t-15/x*4)-step(t-15/x*5)) + (int(2*t*f*(6/5))%2*2-1) *
(step(t-15/x*5)-step(t-15/x*6)) )


f(デフォルト周波数)に554.36、y(音量)に0.6、x(テンポ)=114を代入すればOK。
3/2、9/5、5/3などの簡単な分数で音を作るのは十二平均律ではなく純正律。
「数式が書き易い」のは言うまでもなく、「平均律のメロディと一緒に鳴らすと微妙に不協和音になる」のも狙いだった。
空気の中に何かが焦げている感じがあって、
墜ちる太陽の灼熱とヴァリマの電流に似合ってるから個人的に結構気に入ってる。
他のリスナーたちからするとただの音痴かもしれないが。

調声については、クレジットにも書いてあるように、
子音の部分はルカさんのサンプルを使用している。(主に「トリックスター」とラテン語の部分)
そして、電流に満ちた熱空気とカーリーの苦しみ(語り手はトリックスターなんだが)を表現するために、
ボーカルをやや聴きづらくした。他にもいろいろと画面の雰囲気の為にリスナーたちの聴き心地を犠牲にした。
結局発表当時は台湾のリスナーたちから「この作者は滅茶苦茶なことをしている」との評価すら得られなくて、
ただ「この曲は微妙」と言われていたので、自分にざまぁとしか言いようがない。

まあ、本当に死を恐れないものは、死ぬ覚悟など口にしないでしょう。
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  1. 2011/12/16(金) 17:00:53|
  2. さくひん
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

PROFILE

Kinra

Kinra
通称ドンガリンゴP。でも好きなものはリンゴじゃなくて、言語です。今は訳者として毎日いろんな言語と戯れてます。そして極たまに、曲を作ったりもします。
Twitter: lwanvonling

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